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2024年(令和6年)10月10日 埼玉県立歴史と民俗の博物館友の会 発行 ☆さいたま市大宮区高鼻町4-219
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巻頭エッセイ |
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佃收先生の講演・「日本の古代史」を終えて 斉藤亨(理事/古代文化を考える会主宰)__
「新しい視点で学ぶ日本の古代史」と銘打って2019年5月より始めた佃收先生による講演会は15回をもってこの8月に終えました。長きに亘って続けられたのは、ご参加くださった会員の皆様の熱意とご支援、先生の古代史解明のあくなき情熱と研究の成果を伝えようとする溢れんばかりのエネルギーがあったからに他ありません。長期に亘ってお付き合いくださった皆様に対し、「古代文化を考える会」のスタッフ一同ここに心から御礼と感謝を申し上げます。振り返ってみますと、講演では日本の古文書は固より中国や朝鮮の古文献をフルに活用し、物的証拠などとの比較検討によって論を進めていただきました。 私たちは先生の講演を通じ① 歴史を研究するには「いつ」、「どこで」を究明することが最重要であること ② 理論(仮説)にデータを合わせるのではなく、データに理論を合わせるべきことなど「歴史研究」のあり方について、また ③ データや情報(資料等)による「根拠」を基に論を進めるべきこと ④ 「歴史研究」は多くの情報を集めることから始めるべきことなど多くのことを学びました。 15回に及ぶ講演では倭人の誕生、「倭人」の渡来から始まって、8世紀の中程迄お話しいただきましたが、その過程で [今の「日本史」は『日本書紀』をそのまま史実としている。「歴史学者」は「日本の古代史」を「科学的論理的」に「検討」「検証」すべきである。]ということを繰り返し述べておられたことが心に残っています。 「日本の古代史」で「定説・常識」になっている「説」の見直しの指摘は「日本の歴史を復元する」といった講演会のテーマにも沿うものでもありました。しかし何といっても特筆すべきは、「九州年号」と呼ばれるものを駆使して5世紀の「倭の五王」から7世紀末の天武王権までの王権の変遷を描き出し、日本の歴史の輪郭を見事明確にされたことであると思います。 最後に先生の講演が皆様の古代史研究や、遺跡探訪に少しでもお役に立つようであれば主催者側にとっても嬉しい限りです。いろいろありがとうございました。 |
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